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広がる医療通訳者の活躍するフィールド

医療通訳者というと、医療機関で外国人の通訳を行う印象が強いでしょう。しかし在留外国人や外国人観光客の増加に加え、医療目的の訪日外国人の増加も顕著で、医療通訳者の活躍するフィールドはさらに広がっています。ここでは、医療通訳者の働き方や仕事の探し方について紹介します。

医療通訳者の働き方

医療通訳者の働き方には、医療機関に常駐・派遣されるほか、電話などの遠隔での通訳や医療ツーリズムでの通訳業務など、さまざまな形態があります。

病院やクリニックでの通訳・医療事務

医療機関における診察時の通訳は勿論ですが、受付、院内案内、保険に関わる事務手続き、会計時に外国人患者が求める言語で説明を行う仕事です。外国人患者の診察が多い医療機関では、一般の医療事務として働きながら、必要な際に医療通訳を担当するという例も見られます。

また、医療ツーリズムの受入れが多い医療機関では、医療通訳と合わせて関連のコーディネイト業務を担当する例もあります。

遠隔医療通訳サービスのコールセンター

医療通訳をサービスとする会社で、電話やビデオチャットを通じて遠隔で通訳を行う仕事です。医療通訳者が常駐していない医療機関で活用されています。救急に対応できる24時間365日対応のコールセンターもあり、ライフスタイルに応じた働き方が可能です。遠隔での医療通訳と派遣の両方を行っている通訳会社もあります。

医療ツーリズムの通訳・同行

近年、医療目的で外国を訪れる医療ツーリズムが盛んです。この医療ツーリズムに同行し、宿泊施設から医療機関のアテンドや通訳、医療機関における医療通訳などを全般的に担当する業務です。

まとめ

医療通訳者が活躍できる場面は医療機関が中心ですが、求人ニーズは広がりを見せています。まずは医療通訳者として必要な知識を身につけ、積極的にさまざまなフィールドに挑戦してみましょう。広い視野を持って医療通訳の仕事について考えると、活躍の機会は想像以上に存在しています。医療通訳の仕事を通じて多くの価値のある経験を得ることができるのではないでしょうか。。

医療通訳者の仕事の探し方

医療通訳は、通訳能力と医療分野に関する知識が求められる専門的な仕事です。一方で、医療通訳はこれまでNPOやボランティアに頼ってきた背景も影響し、広く専門の求人が紹介されていない場合もあります。医療通訳者の仕事を希望する場合には、次のような手段を活用するのも良いのではないでしょうか。

通訳専門の仲介サービスへ登録

外国人患者の受入れ数がさほど多くない医療機関では、医療通訳者の常駐ではなく、通訳が必要になった際に外部から派遣を受けるという方法がよく用いられます。通訳専門の派遣会社では、一般通訳のほか、医療通訳の派遣サービスを行っている例も多いです。そのような派遣会社や通訳サービス会社に医療通訳者として登録しておき、通訳が必要な際に同行通訳を行うという形で働くことができます。派遣先はさまざまですので、幅広い経験を積み、医療通訳能力を発揮したい人に向いています。

医療機関の募集へ応募

外国人患者の多い地域や、外国人受入れの拠点となっている医療機関では、直接医療通訳者の募集を行っているケースもあります。医療機関自身が行う募集や、医療系の求人サイトなどから医療通訳者の求人情報を探して直接応募ができます。長期的に医療通訳に携わり、安定した環境でスキルアップを目指すことができるために人気があり、また、経験者の応募も多いことから競争率が高くなる傾向があります。

スクール・講座の受講・修了による斡旋

医療通訳講座の実施先によっては、カリキュラムを終了し、一定の成績をおさめた人を対象に仕事の紹介を行っている所があります。講座終了後すぐに医療通訳者として活躍したい場合には、受講の際にキャリアサポートのある講座を選んでおくと良いでしょう。経験が重視される医療通訳ですが、規定のカリキュラムで学んでいるということが評価され、経験が浅い人にも医療通訳者としての活躍の道が開けます。

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